記入 2020/04/23 編集 なし
ストーリー、戦闘共にどちらも過去作に劣る
レビュー時の総プレイ時間:9時間程度
レビュー時のクリア状況:通しでストーリー1回クリア、攻略サイトは見てません
公式サイト | アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス- | ソフトウェアカタログ(PS3) アンチャーテッドシリーズ 公式サイト |
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開発 | Naughty Dog, LLC.(ノーティドッグ) |
販売 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
発売日 | 2011/11/2(PS3) 2015/10/8(PS4、コレクション) |
CERO | CERO「D」(17歳以上対象) |
おすすめ度 | ★★★★★ | 過去作をプレイしているならどうぞ |
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内容・ストーリー | ★★★★★ | 正直期待外れ |
グラフィック | ★★★★★ | グラは流石 |
音楽・サウンド | ★★★★★ | 進化はしていない |
操作性 | ★★★★★ | 近接戦闘が増えたが操作性は微妙 |
やり込み度 | ★★★★★ | 武器集めの要素がなくなった |
総合評価 | 18/30 | 残念な進化を遂げたゲーム |
今回は原作のPS3版のレビューではなく、リメイクされたPS4版のレビューです。PS4版は「アンチャーテッド コレクション」という名前で販売されており、PS3で発売された「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」、「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」、「アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス」の3部作が一つとなった超お得なゲームです。
アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝 ゲームレビューはこちらから
アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団 ゲームレビューはこちらから
主人公のネイサン・ドレイク(通称:ネイト)はプロのトレジャーハンター。今回は自身が持つ指輪の秘密を解き明かすため、相棒のサリーと共にイギリスの秘密結社に潜入する。
今作では相棒のサリーとの出会いと主人公ネイトの生い立ちが明らかになります。ここだけ聞くと、どんなストーリーになるのかワクワクしてしまいますが、残念ながら話は広がらないです。敵もサリーの元恋人という設定なのに、その設定を活かしきれず全然盛り上がりません。また今作では豪華俳優(夏木マリ、池松壮亮)を声優として起用していますが、ストーリーのお粗末さが際立って豪華キャストを活かしきれていません。
あとストーリーは置いといて、グラフィックはとても綺麗です。これだけは本当に安定しています。
以下、多少ネタバレが入るので気になる方は近接戦闘の話まで読み飛ばして下さい。
今作の舞台は題名の通り砂漠なのですが、結果的にはこの設定が中盤から終盤までのストーリーのダラダラとした感じ(グダグダ感?)の原因になった気がします。演出上仕方ないとはいえ、中盤から終盤にかけてのストーリー展開が無駄に長いんですよね…テンポが悪いというか…。その分、最終盤にしわ寄せが来てあっけなく終わってしまったという感じです。逆に中盤までは今までのアンチャーテッドと同じくらいストーリーも戦闘も楽しめると思います。
前作ではステルス機能が追加されたましたが、今作でも近接戦闘用の新たなシステム(敵に掴まれているときに別の敵に攻撃できる)が追加されました。しかし、使い勝手は悪いです。物語の最序盤に使い方のチュートリアルがありますが、それ以降使う機会はありませんでした。ステルス機能追加の時は感動したのですが、今回はなんとも言えない気分です。
そして今作では近接戦闘が増えました。そして銃撃戦は少なめです。この近接戦闘と銃撃戦のバランスが変わったことで戦闘の魅力が半減しました。近接戦闘だとただボタン連打するだけですし、大男相手だと時間かかるし面倒だしテンポも悪いです。やはり銃撃戦に重きを置いてほしかったなと思います。
あとは制限時間内であれば手榴弾を投げ返すことが出来るようになりました。これは重宝すると思います。
今作は各地を飛び回ることになるので、色々な場所で戦闘があります。序盤から中盤までのステージは面白かったのですが、中盤以降のステージはストーリーと同様、戦闘もイマイチ盛り上がりませんでした。
さらにストーリー中盤以降に演出として戦闘時にある特殊効果が実装されるのですが、これが全然面白くありません。いや、グラフィック的には最高の技術で素晴らしいと思うのですが、戦闘としては全く魅力が感じられませんでした。ただただプレイしづらいだけです。
また、前作まではやり込み要素の一つだった武器の解放。今作ではファーストプレイから様々な武器が登場します。これがまた微妙です。上位互換の武器がいっぱい出てくるので面白みに欠けるし、そもそも最初から武器をたくさん使えてもうれしくないし。
謎解きの難易度はそこまで難しくないのですが、今作の謎解きはパズル的な要素が多かったので少し楽しかったです。面倒な謎解きはなく、良いテンポで攻略できました。
また前作までのレビューでアクションが凄いと推していたのですが、今作ではアクションを使う機会が少なくなった気がします。いや、アクションは使うけど頭は使わないと言った方が正確でしょうか。適当に飛び跳ねておけばクリア出来ちゃいます。もしかしたら私がアンチャーテッドシリーズに慣れてきただけかもしれませんが、「ここのこのアクションが楽しかった」と思えるシーンが減ったように感じました。
シリーズものということで、どうしても前作までと比較してしまいます。しかし、今作を単独で評価したとしても正直イマイチな作品なのかなと思います。今作が1作目だったら、2作目以降はプレイしなかったかもしれません。
ちなみにAmazonのレビューで難易度について言及している人がいましたが、中級でクリアして特に前作と比べて難しいとは思いませんでした。
過去作をプレイした方にはおすすめしますが、新規の方は今作からプレイしない方が良いです。
このゲームも入った コレクション版 (PS4) |
PS3版前作 |