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TIME TRAVELERS(タイムトラベラーズ) ゲームレビュー【評価・感想】

「428 〜封鎖された渋谷で〜」のディレクターが手掛けるタイムトラベルアドベンチャー

おすすめ度
内容・ストーリー
グラフィック
音楽・サウンド
操作性
やり込み度
総合点
★★★★
★★★★★
★★★★
★★★★
★★★★
★★★★★
21/30

2012年7月12日発売。開発・発売元はレベルファイブ。CERO「C」(15才以上対象)。

ストーリー

2013年、突如東京に現れたロストホール。中心地にあった大学は崩壊、多数の死者を招く大災害となった。
それから18年後の2031年、宇宙エレベーターの建設が進むほどに東京は復興した。
しかし、日本国内でもテロが起こるなど治安は悪化する一方であった。
そして、2031年4月28日。この日に誰も予想できない大事件が巻き起こる。。。

タイムトラベルアドベンチャー

本作は見ての通り、アドベンチャーゲームです。
複数のメインキャラのストーリーを進めていくことで、物語が進んでいきます。
物語の途中では選択に迫られる場面があり、選択を誤るとTIME STOPとなり物語が途中で終わってしまいます。
そこでプレイヤーはTIME TRAVELを行い、正しい選択肢を選びなおすことでストーリーを進めていく必要があります。

カギを握る5人の登場人物

物語は5人の登場人物を中心にして進んでいきます。
刑事の神谷、アナウンサーの伏見、学生の深瀬、天才物理学者の新道、そしてリアルライフヒーローのルサンチ☆マン。
職業も年齢もバラバラな5人ですが、謎の少女(新道みこと)を介してお互いの物語が絡み合っていきます。
各キャラにバックボーンが設定されており、
物語を進めることで登場人物達がどういう人間かを知ることができます。
また、脇役たちもキャラ付けがしっかりされているので、シナリオに深みが出ています。

選択肢とPCE(プレイングシネマイベント)

アドベンチャーゲームの醍醐味の一つが、「少しおかしな選択肢」です。
有名なのがアイレムの絶体絶命都市です。変な選択肢を選びたくなる衝動にかられます。
今作も変な選択肢が多数存在します。アメリカンジョークがたくさん聞けたり、女性を押し倒すこともできます。
まあほとんどがバッドエンド直行なわけですけども(バッドエンドにならずスルーされることもあります)。
また、今作はPCEというシステムを取り入れています。
爆弾の解体作業やアクションシーンなどをプレイヤーが操作することができます。
ただし、このシステムはおまけ程度のものなので、
あまり期待はしないほうが良いかと思います。

感想・レビュー

年末に時間が有り余っていたのでプレイしてみました。
(いつぞやかPS plusで配信されていた時にダウンロードして放置していました汗)

端的に言えば、サクッとプレイできる本格的なアドベンチャーゲームです。
シナリオはしっかりとしているし、小説を読んでいるような感覚で進められます。
ただし、ボリュームは少なめです。1日でクリアできますし、2日あればTIME STOPもコンプリートできます。
深くやり込むような要素があるゲームではないです。

個人的には音声を聞きながらプレイするのがおすすめです。
無音プレイでは少し味気なく、物語へ入って行けない感じがしました。
声優陣も豪華ですので、棒読みで聞き苦しいなんてことはありません。

また、音だけでなく、キャラの動きにも注目してほしいと思います。
モーションキャプチャーを使用しているとのことで、戦闘シーンが迫力あるものとなっています。
もちろん戦闘だけでなく、日常的な動作も滑らかです。
ポリゴン自体は粗さがあるものの、動作の滑らかさでカバーできています。

肝心のシナリオですが、きちんとまとまっており、プレイ後も満足できる内容となっています。
広げた風呂敷を畳むことは、当たり前のようで難しいものです。
東京に突如できたロストホールの謎や、テロ組織の目的などきちんと回収して物語を終えています。
少し気になったのは、物語のテンポ。少し展開が早い箇所がいくつかありました。
ただし、ダラダラと引き延ばされるよりはテンポが速いくらいのほうがいい気もします。

映画や小説を見る気分でプレイしてほしい、そんな作品です。

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