記入 2008/8/25 編集 2019/7/9
原作とは違うエンディングに驚きを隠せない!?
レビュー時の総プレイ時間:
レビュー時のクリア状況:通しでストーリー1回クリア、攻略サイトは見てません
公式サイト | なし |
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開発 | アルケミスト(Wikipedia) 原作は竜騎士07 |
販売 | 加賀クリエイト(ニコニコ大百科) |
発売日 | 2007/12/20 |
CERO | D(17歳以上対象) |
おすすめ度 | ★★★★★ | ひぐらしを家庭用ゲーム機で楽しむならこれ |
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内容・ストーリー | ★★★★★ | 推理は不可能? |
グラフィック | ★★★★★ | 原作とは立ち絵が異なる。こちらの方が私は好み |
音楽・サウンド | ★★★★★ | BGMやSEが夏の夕暮れの物悲しい雰囲気を感じさせてくれる |
操作性 | ★★★★★ | 可もなく不可もない |
やり込み度 | ★★★★★ | ストーリーを知ってしまうと2周目は辛い |
総合評価 | 21/30 | そこそこおすすめなゲーム |
同人ゲームの中では、東方シリーズと並ぶほど有名な「ひぐらしのなく頃に」。コミカライズ、アニメ化、さらには映画化もされてブームになりました。しかし、原作はPCゲームのため、コンシューマー派の人にはなかなかプレイする機会がありませんでした。
しかーし、2007年2月、今は亡きアルケミストから待ちに待ったPS2「ひぐらしのなく頃に祭」が発売されました!更に同年12月には大幅に内容が追加、改良された「ひぐらしのなく頃に祭 カケラ遊び」が発売。これを機にひぐらしは一般ゲーマーにも広く知れ渡ることになりました。
「ひぐらしのなく頃に」とは雛見沢村を舞台とした連続事件の真相をプレイヤーが推理していくというサスペンスゲームです。原作はノベルゲームですが選択肢がほぼありません。文章を読み進んで、推理を楽しむというゲームになります(今作は選択肢あります)。物語は事件が起こる出題編と出題編の答え合わせになる解答編の2段構成となっています。各出題編と解答編をクリアしていくことで、雛見沢で起きた連続事件の全貌、原因を考察推理していく、といった感じです。結構ボリュームのあるゲームとなります。
基本的に登場人物はかわいい、もしくは綺麗な女性が多く、序盤の展開はギャルゲーに近いものがありますが、ジャンルはサスペンスなので、そこは忘れないように。このゲームをやったことのない人も、「嘘だ!!」と鬼気迫る表情で叫ぶレナの姿を知っているかと思います。つまりは、そういうゲームです。あくまで、鬼気迫るサスペンス。ぬるいギャルゲーをしたい方は、回れ右した方が賢明です。
主人公の前原圭一は都会の学校から自然豊かな雛見沢へと転校してきた。圭一は転校して早速仲の良い友達ができる。園崎魅音、竜宮レナ、古手梨花、北条沙都子。この4人と楽しく過ごす日々がずっと続けばいいと圭一は思っていた。
しかし、帰宅途中に通りがかりのカメラマン富竹ジロウから昔起きた雛見沢の殺人事件の話を聞かされ、生活が微妙に狂い始める。そして、雛見沢の伝統的な祭り、綿流しの夜に富竹が変死体として発見されたことで事態は大きく変わっていくこととなる…。
同人版からいくつか変更点があります。原作と大きく異なるのが、新たに書き下ろされたシナリオがあるというところです。澪尽し編は原作やアニメ版とは異なるエンディングを迎えるので、原作をプレイした人でも楽しめます。
また、ゲームの構成も原作とは異なります。ゲーム前半部は、アドベンチャー形式でプレイヤーが選択肢を選ぶことでゲームが進行していくシステムになっています。そして、この選んだ選択肢によって、後半部がどの編になるか決まります。シナリオチャートもあり、特に攻略するにあたってシステム面で苦労することはありませんでした。
立ち絵も原作の竜騎士07さんのものとは違います。原作の絵より可愛い(怖い?)絵に変更されています。沙都子のムフフな姿も必見です笑
TIPSとはヒントや助言という意味です。ストーリーを進めていくと自動的にTIPSが追加されます。このTIPSを読めば、推理する上で重要なヒントを得ることができます。数は多いですが、きちんと全て見ることをお勧めします。
またTIPSは原作と少し異なります。このゲームでは原作の祭囃し編が収録されていません。よって、ひぐらし祭カケラ遊びでは、「あるシナリオ」がTIPSとして収録されています。原作をプレイしたことがない人はTIPSもきちんと消化することで、物語の理解が進むかもしれません。
ひぐらし祭の改良版として作られたカケラ遊び。主な変更点の1つとして、TIPSのフルボイス化が挙げられます。また、圭一の声もフルボイスになりました。声優さんの声が入ることで、よりひぐらしの世界に入り込むことができます。
次に、お疲れ様会の収録。お疲れ様会とは、出題編に登場したキャラクターが推理の手助けをくれるおまけシナリオです。原作で収録されていたお疲れ様会ですが、祭では未収録でした。
これらの追加要素があることから、ひぐらし祭を購入する場合は、カケラ遊び版を買うのがおすすめです。ちなみにアベント版を購入することで、通常のひぐらし祭でもカケラ遊びをプレイすることもできます。
自分はこのひぐらし祭で初めてひぐらしシリーズをプレイしました。感想を一言でいえば「推理なんてできねーよ!」です笑 そんなエンディング思いつかないです。しかし、ある程度の予測を立てることは可能だと思います。最後は原作と異なりますが、推理の基本方針はほぼ同じです。
原作をやったことない人には、もってこいの作品だと思います。祭囃し編はアニメ版ひぐらし解で補填すればOKです。原作をプレイした人からは厳しいことを言われている作品ですが、ラストがちょっとアレなだけで大方は良いのでは?と思います。
攻略ページには、自分の初プレイ時に考えた恥ずかしい黒歴史的な推理を残しておこうと思います…。みなさんの推理の参考にして下さい。参考になるかどうかはわかりませんが汗
―追記―
今住んでいる家は近くに山がありまして夏の夕暮れどきにひぐらしがよく鳴いています。それを聞くたび、ひぐらしのなく頃にを思い出します。このゲームは何年か前にクーラーの利いた部屋で夏なのに背筋が寒くなりながらプレイしてました。視覚的に怖いシーンがいくつかあって、そのシーンではホント縮こまってプレイしてました汗 みなさまも購入の際は怖いゲームであることをお忘れなきようご注意を。
このゲームはPS2のゲームです。DSでひぐらしのなく頃に絆が、PS3・Vitaでひぐらしのなく頃に粋が、SwitchとPS4でひぐらしのなく頃に奉が発売されています。どのゲームも、ひぐらし祭のシナリオが楽しめるので、ぜひお試しを。
このゲーム |
ひぐらし絆 |
ひぐらし粋 |
ひぐらし奉 |