3DS ファイアーエムブレムif 白夜王国 ゲームレビュー【評価・感想】

記入 2020/03/18 編集 なし


王道のシミュレーションRPG。戦闘やキャラ育成は満足もストーリーは微妙

レビュー時の総プレイ時間:60時間程度
レビュー時のクリア状況:通しでストーリー1回クリア、攻略サイトは見てません


公式サイト ファイアーエムブレムif | ニンテンドー3DS | 任天堂
開発 インテリジェントシステムズ
販売 任天堂
発売日 2015/6/25
CERO 「C」(15才以上対象)

おすすめ度 ★★★★ SRPGをじっくり楽しみたいならおすすめ
内容・ストーリー ★★★★★ このゲームにストーリーを求めてはいけない
グラフィック ★★★★★ キャラデザは良いが、ムービーは微妙
音楽・サウンド ★★★★★ 可もなく不可もなく
操作性 ★★★★ 煩わしさはない
やり込み度 ★★★★★ 追加DLCを購入すればいつまでも遊べる
総合評価 21/30 手練れのSRPGプレイヤーのためのゲーム


ストーリー

暗夜王国の王子として育てられた主人公は、ある日敵対する白夜王国に捉えられる。しかし、そこで主人公は自身が昔白夜王国から連れ去られた王子であることを知らされる。白夜王国での生活に慣れてきたある日、暗夜王国が白夜王国へ攻め入ってきた。そこで主人公は白夜王国、暗夜王国のどちらにつくかを迫られる。

白夜王国編では主人公は白夜王国の王子として、敵対する暗夜王国と対峙します。追加DLCを購入(2000円程)することで、選択しなかったストーリーをプレイすることが出来ます。

戦闘システムはシンプルでわかりやすい

戦闘システムは至って普通のSRPGで非常にわかりやすいです。3すくみと「攻陣」「防陣」だけ覚えておけば問題ないでしょう。他にも「竜脈」などのギミック等がありますが、ゲーム中のチュートリアルや説明で理解できると思うので安心してください。

独自の戦闘システムである「攻陣」、「防陣」も戦闘を数回こなせば慣れます。「攻陣」は隣接したユニットが攻撃に加勢するというもので、「防陣」は他のユニットと合体し、防御に回るというものです。「攻陣」、「防陣」を戦略的に使いこなせば、楽に戦闘を進めることができるのでまずはここからマスターしていくとよいでしょう。

近頃は色々な要素を追加しすぎて戦闘システムが複雑になってしまったゲームがとても多いです。そんなゲームに限って実はあまり面白くなかったりします。その中でシンプルな戦闘システムで尚且つやりごたえのある戦闘を実現しているところが、このゲームの凄いところだと私は思います。このゲームの戦闘を他に例えるなら詰将棋でしょうか。上手くいかず戦闘をやり直すことも何回もありましたが、それはそれで楽しかったです。逆に忍耐力のない方には少し苦しいゲームかもしれません。

「手強いシミュレーション」は難易度とモード設定で調整しよう

ファイアーエムブレムのキャッチフレーズといえば「手強いシミュレーション」ですよね。ですが、プレイヤーも千差万別。各々がちょうど良いやりごたえ感を得られるように、難易度とモードを設定できるようになっています。

難易度はノーマル、ハード、ルナティックの3つから選択できます。難易度が高いと敵が強化されるため、より戦略的に戦うことが求められます。モードはフェニックス、カジュアル、クラシックの3つから選べます。モードを変えることでユニットの戦闘不能状態の設定を変更することが出来ます。カジュアルモードは戦闘でHPが0になったユニットは一時撤退扱いになり次の戦闘で復活する初心者向けのモードです。クラシックモードはユニットのHPが0になるとロストとなり、以降の戦闘には登場しなくなります。死んだら蘇らないため、中級者〜上級者向けのモードと言えるでしょう。

私はファイアーエムブレムシリーズ初プレイのくせに調子に乗って難易度ハードでクラシックモードを選択し、案の定苦戦しました(苦しみながらもクリアはできました)。初心者の方は難易度ノーマル、カジュアルモードでプレイするのがおすすめです。また一度選択した難易度・モードから低い難易度・モードへ落とすことは可能なので、どうしてもクリアが困難な場合は設定を変更するのもおすすめです。ただし、一度落とした難易度・モードを上げることは出来ないので注意してください。

キャラ育成も面白いが、クラスチェンジは計画的に

SRPGの醍醐味と言えば戦闘ですが、キャラ育成も楽しみの一つと言えるでしょう。もちろんこのゲームのキャラ育成も楽しかったです。

白夜王国編は遭遇戦でキャラクターレベルを上げていくのが鉄則です。自分の好みのキャラをあげるのも良し、万遍なく全員育てるのも良し。すべては自由です。また、レベルが一定以上上がるとアイテムを使用して上級職にクラスチェンジすることが出来ます。上級職も種類がたくさんあるため、自分好みの編成にすることが出来ます。ただし、クラスチェンジの際に必要なアイテムは物語序盤だとゲットできる数が少ないため、むやみやたらに使用するのは避けた方がよさそうです。優先的に誰のレベルを上げていくか、誰を先にクラスチェンジさせるかなど色々考えながらプレイするのもまた一興でしょう。

定番のストーリー展開だが深みはない

白夜王国軍の一員となり暗夜王国軍を倒すという定番のストーリー。暗夜王国の(元)兄弟たちを相手に複雑な感情を抱く主人公が熱い戦いを繰り広げていくはずなのですが、物語は淡々と進んでいきまして最終的にはなんか盛り上がりが欠けた感じになって終わっちゃいました。また、物語序盤の流れもよくわかりません。味方キャラクターは各地に散り散りになって、物語が進むにつれて主人公と合流していきます。「なんで?最初から一緒に行けばいいのに笑」と思いましたが、ともかくストーリーについて深く考えたら負けです。このゲームは純粋に戦闘を楽しめばよいのです。偉い人にはそれがわからんのですよ。

マイキャッスルは正直微妙

主人公の拠点となるのがマイキャッスルです。マイキャッスルでは武器屋や道具屋など好きな建物を建設することが出来ます。マイルームを作ると味方キャラを部屋に招待しスキンシップを図ることが出来ます。そう、あの可愛いキャラたちと自分の部屋で楽しいひと時を過ごすことができるのです!ただ、それが楽しいかと言われるとちょっと微妙というか、そういうのを楽しむゲームじゃないような気もするし、そもそもストーリーが微妙だからキャラクターに感情移入しにくいし…評価は人それぞれかと思います。ちなみに結婚するとマイルームに結婚相手が登場し、イチャイチャすることもできます。

個人的にはもっといろいろな建設ユニットがあって自由にマイキャッスルを拡張出来たら楽しかったかなと思いました。ちなみに友達がこのゲームをプレイしているのであれば、通信機能を使ってお互いのマイキャッスルに行くことが出来ます。そういう楽しみ方をする人には良いモードなのかもしれません。

まとめ

簡単言うと「戦闘や育成は楽しいけど、ストーリーには期待するな」という感想です。やりごたえもありますし、追加DLCを買えば長く遊べるゲームと言えます。他の方のレビューを見ていると「追加DLCじゃなくて最初から入れておけよ」という声もありましたが、この作品(白夜王国)だけでちゃんと遊べるボリュームかと思うので私は文句ありませんでした。SRPGが好きな方にはもってこいのゲームだと思います。ストーリーこそがRPGの醍醐味だという方は買わない方が無難です。






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