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キャサリン -CATHERINE- ゲームレビュー【評価・感想】

記入 2011/02/24 編集 2019/03/23
アダルト+アクション+ホラー+パズルという異色のジャンルのゲームです。コアなファンには愛されるゲームかも。

おすすめ度
内容・ストーリー
グラフィック
音楽・サウンド
操作性
やり込み度
総合点
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★★
26/30

発売日は2011年2月17日。発売はアトラス、開発はアトラスペルソナチームです。CERO「C」(15歳以上対象)。
2019年にPS4でリメイク版が発売されています。

 

あらすじ

町で謎の怪死事件が多発する。死ぬのは必ず男性。そして浮気性の男が多い。
同時に「落ちる夢を見たとき、すぐに目が覚めないと、そのまま死ぬ」という噂がささやかれ始める…。

主人公ヴィンセントは恋人キャサリンと煮え切らない関係を送っている。
そろそろ結婚を考える必要があるにも関わらずヴィンセントは結論を出せない。
そんなある日ヴィンセントは悪夢にうなされることになる。
怪物に追いかけられながらもひたすら上を目指して登り続けていくという謎の夢。
しかし朝起きると悪夢の具体的な内容は思い出せない。
悪夢を見た日、バー「ストレイ・シープ」で一人で飲んでいたヴィンセント。
そこで謎の少女キャサリンと知り合い、そのまま一夜を過ごしてしまう。
この日からヴィンセントは二人のキャサリンに振り回され、悪夢にうなされ日々が続いていくのである。

異色のジャンル

上記した通りアダルト+アクション+ホラー+パズルという今までにないジャンルです。
ストーリーはアダルト色が強いです。また怪死事件の謎に迫るという点では謎解きとも言えるのかな。
アクションパートはパズルゲームです。頭を使わないと上に登れません。
操作性が若干特殊ですがアクションが苦手な私でも慣れれば問題なかったので大丈夫。
怪物に追いかけられたりとホラー要素もあるのですがそこまできつい表現はないです。

主人公の考え方はプレイヤーの選択で異なってくる

物語を進めているとプレイヤーはあらゆる選択を迫られます。
その選択次第でヴィンセントの考え方も変わっていきます。
ときには人の生死を左右し、さらにはエンディングにも変化が…。
主人公に自分を投影するのもよし、偽善者を貫くもよし、最低な男になるのもよし。
プレイヤーの思うままにヴィンセントを導きましょう。

アクションパートの難易度が高い!?

このゲームで注目を浴びているのはアクションパートの難易度。EASYモードを選んでも難しいと言われています。
下から足場が崩れていく中、パズルのように箱を押していき上を目指します。
EASYモードでは箱を引いたり押したりの動作を一歩手前に戻せる「undo」が使えるので詰むことはほとんどないです。
試行錯誤して登れば操作や技も覚えると思います。まず慣れること。これが大事。
箱の配置は変わらない場合が多いので覚えゲーと言えるかもしれません。
ついでに箱の種類も頭に入れていないと登り方によっては詰みます。Normalモード以上では特に注意してください。

登場人物と声優の組み合わせが上手い

自分は他のゲームのレビューでも声優さんのことを書いてますが、このゲームは特にキャラクターと声優さんの組み合わせがとても上手いです。大物声優を上手く割り当てており、キャラクターの雰囲気をより一層際立たせています。
個人的にはキャサリン(Catherine)役の沢城さんに一番驚きました。ボーイッシュな女の子を演じるイメージだったので妖艶なキャサリン役で沢城さんの声優としての奥深さを感じました。ぜひご堪能あれ。

ミニゲームにしておくにはもったいない本格的なパズルゲーム「ラプンツェル」

バー「ストレイ・シープ」では一風変わったアーケードゲーム「ラプンツェル」をプレイすることが出来ます。
実在の童話を元に作られたゲームなんですが主人公のうなされる悪夢と同じようなゲームです。
ただ一つ違うのは「時間制限がない」こと。アクションと言うより純粋なパズルゲームです。
たとえるなら詰将棋。一歩先、二歩先を考えて箱を動かして下さい。
ちなみにラプンツェルもマルチエンディング搭載。芸が細かい!!笑

感想・レビュー

高得点を付けました。ストーリーは本当に練られていると思います。着眼点すごいですよね。
男なら誰もが持つ浮気心…。彼女と浮気相手の間で揺れ動くさまは共感?できるかもしれません。
アクションパートは本当にパズルゲームのようです。パズルゲームが苦手、考えるのが苦手という人には相当きついかも。
EASYモードですら難しいという触れ込みだったのでビクビクしてましたが…
さすがにEASYモードクリアは容易だと思います。undoを使いこなせばクリア出来ます。
どうしてもEASYモードでクリアできない場合は公式ホームページで公開されているヒントを見ることをおすすめします。
Normalモードは打って変って難易度があがります。undoが使えないのでしっかりと考えて行動する必要があります。
正直ノーマルモードでクリアする自信はありません…。やり込めば道も開けるでしょうけど…。
パズルゲームには自信ある人も最初はEASYモードでプレイするのがおすすめ。また難易度は途中で変更可能です。
最後はマルチエンディングです。終盤8夜目以降はネタバレ禁止らしいですのでここでは何も書きません。
二人のキャサリンの間に挟まれたヴィンセントは悪夢から目覚めることが出来るのか…。気になりますね。
やり込み要素が非常に多いゲームだと思います。ハマると抜けられないかも。

内容・ストーリーが3点としたのは難易度の面から、操作性3点はアクションパートの主人公の操作が言うことを聞いてくれないからです。最初は手こずると思いますが、慣れれば問題ないと思います。…慣れればね笑
音楽・グラフィックは素敵です。新品で買うならサントラ付買われてもいいと思います。

最後にヴィンセントに一言…
彼女がいるだけでいいじゃねえか!クソ野郎!浮気すんじゃねーよ!!

プレイのアドバイス

・踊り場で教わることができる技は覚えること。すぐ上の層でさっそく使わないと上手く進めない場合もある。
・EASYモードは考え込むのではなくテンポよくかけのぼるのが大事。
・詰まったらendoを多用しよう。
・チェックポイントから再開する場合はアイテムの枕を必ず取っておこう。リトライ回数が減らないので心おきなく死ねる。
・ラプンツェルは最初に手筋を考えてから行動しよう。詰まったらこちらもendoが使える。
・バベルはノーマルでゴールドクリアしないと遊べない。
・管理人のEASYモードクリア時間は17時間くらい。
・クリア特典もあるのでEASYモードでいいのでクリアしたい。

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