記入 2020/01/18 編集 なし
シンプルでやりごたえのある名作SRPG
レビュー時の総プレイ時間:40時間程度
レビュー時のクリア状況:通しでストーリー1回クリア、攻略サイトは見てません
公式サイト | 偽りの輪舞曲(ロンド) http://www.success-corp.co.jp/software/ds/ituwari/ |
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開発 | FUN UNIT |
販売 | サクセス |
発売日 | 2007/08/09 |
CERO | A(全年齢対象) |
おすすめ度 | ★★★★★ | 古き良き作りのSRPG |
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内容・ストーリー | ★★★★★ | あっさりだけど味わい深いストーリー |
グラフィック | ★★★★★ | イラストレーターはBUNBUN! |
音楽・サウンド | ★★★★★ | 種類は少ないが曲は良い |
操作性 | ★★★★★ | 慣れるまでが大変 |
やり込み度 | ★★★★★ | キャラ集め、2つのEDを見るならやり込み度大 |
総合評価 | 22/30 | やりごたえのあるゲーム |
帝国軍の攻勢によって滅びようとしているブレトワルダ王国。物語は主人公の王太子セルディックが家来のケイとマーガスと共に王国から逃げるところから始まる。
このゲームは戦闘とストーリーの進行が交互に行われます。自分で街を探索したり、宿屋で回復するようなRPGではありません。簡素な作りです。ですが、簡素ながらもストーリーは面白いです。主人公のセルディックの成長と王国の行方。妹のエリーの救出とその後。そして「偽り」の結果、どういった展開になるのか…興味深いストーリーとなっています。
ゲームの性質上、プレイヤーもついつい戦闘にのめり込みがちになりますが、ストーリーも把握しておけば更に楽しめるゲームと言えるでしょう。
このゲームには攻撃コマンドはありません。敵を通過することで攻撃することが出来ます。名付けて、ルートマニューバシステム。複数の敵を通り過ぎれば、それだけで通り過ぎた全員に攻撃が出来ます。また、スキルを持った行動前の味方を通り過ぎると、戦闘時の能力がアップします。このシステムを駆使して帝国軍を蹴散らしていくのです。
ただこのシステム慣れるのに時間がかかります。特に最初の1面、結構やられます笑 1面は戦って勝つことが目的ではなく、「敗走」が目的なので、とにかく戦わずに逃げてクリアしないといけません。なかなか慣れない場合はチュートリアルもあるので先にそちらで戦闘の基本を学びましょう。
またこのゲームは、戦闘が1回30分以上かかります。そのため、負けてゲームオーバーになると精神的ダメージは結構大きいです。その場合、負ける前に退却コマンドを使うのが有効です。退却した場合、戦闘で得られた経験値はそのまま引き継ぐことができます。要するにレベル上げが可能ということです。また、退却時点で戦闘不能になっていても、ペナルティーもなく再び戦闘に出陣することが出来ます。退却コマンドを駆使しながら、レベルを上げてクリア目指す。それがこのゲームの定石となります。
戦闘は難易度が高めですが、味方キャラが増えてくれば戦闘も楽になっていきます。しかし、簡単には仲間は増えません。戦闘中に味方が敵キャラに話しかける(隣接する)、敵に襲われているキャラを救うなどの条件があって、中々大変です。しかし、序盤で仲間をある程度揃えておかないと、後半で苦労します。特徴的なキャラが戦闘に出てきた際には、色々試して仲間にしてみましょう。
物語が進んでいくと戦闘前に「パシリ」を行うことが出来ます。戦闘に出撃しないキャラをパシらせることができます。パシリにはクエスト、修行、買出し、試練の旅の4つがあります。その中で特に重要なのが、「クエスト」と「試練の旅」です。「クエスト」は武器の強化やアイテムの入手、「試練の旅」はキャラクターのクラスチェンジが出来ます。クラスチェンジは戦闘を優位に進めていくために必須です。また、クエストは武器の強化以外にもクラスチェンジに必要なアイテムを獲得することが出来るため、これもまた重要です。キャラ人数が増えてきたら積極的にパシらせましょう。
エンディングは大きく分けて2種類です。ゲームを進めていけば分岐点はすぐわかるでしょう。そこから王道ルートと覇道ルートに分かれるのですが、ここで注意。王道ルートでも真エンディングにたどり着けないこともあるのです。どうしてもファーストプレイで新エンディングにたどり着きたい場合は、プレイ初期から攻略サイトを見ることをお勧めします。途中から攻略サイトを見ても、仲間がそろっていない場合は修正が難しいかと思います。私は王道ルートに進みましたが、しょうもないエンディングにたどり着いて終わってしまいました…残念。
それなりに難易度も高く、やりごたえもあり、ストーリーも楽しめる面白いゲームだと思います。過去にプレイしたHOSHIGAMIというゲームに似ているなと思いましたが、ゲームバランス的には偽りの輪舞曲の方が一枚上手ですね。攻略サイトを見なくてもクリアはできますし。
プレイ時間が結構かかるのでサクサクプレイが好みな方には合わないと思います。じっくりとシミュレーションRPGを楽しみたい方にお勧めのゲームです。
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